どうする原発、どうなる福島

電力会社の２０１３年期の決算が出揃いましたね。

経常損益は、北陸電力を除く全ての電力会社が赤字となりました。
どこでもコスト削減には全力を尽くしているのでしょう。

原子力発電が稼働していない状況で
コストの高い火力発電をフル稼働させているわけですから、
収益が圧迫されるのは当然といえば当然です。

関西電力と九州電力は、
家庭用電力料金の値上げを実施しましたが、
中部電力は、極力値上げを避ける姿勢を強調したようです。

まだまだ経済が低迷している状況で、
産業用電力料金が値上げされると、
企業にとっても痛手ですし、
このままでは、電力会社の雇用も守れない、
という、問題の板挟み。

挟まれているのは、私たち消費者であり、勤労者なのです。
私たちにとって、決して他山の石ではないこの問題に対し、
メディアがもっと公平な立場で、
情報を出していくべきではないでしょうか？

メディアは今の段階では原発反対、
値上げ反対を唱えていれば、嫌われません。
しかしそれでは社会的役割を果たしているとは言えません。

原発反対と値上げ反対。
それ自体が矛盾していることを認め、
消費者に質の高い情報をもっと提供してほしいですね。

「原子力村」も批判的に使われることが多いですが、
メディアも体質的には似たようなものですね。